[ニュースリリース] HAYABUSA シリーズを発売

■ 上市の背景

近年カーディテイリングマーケットにおけるサービスクオリティーの向上は目を見張るものがあります。それに伴う使用機材への要望も多様化しており、特にLong Throw Polisher（ランダムオービタルポリッシャーとも言う）のマーケットシェアは日を追うごとに増え続け、現在では一つのカテゴリとして日本を含む世界の国々で周知されるようになりました。しかしながら、このLong Throw Polisher（以下LTP）は一見誰でも簡単に操作ができる反面、高トルクを伴う偏心回転運動のパワーが使用バフへの大きなストレスとなり、マジック部の損傷や中間層の破断などといった現象が散見されています。また、近年は車両の外装形状の複雑化や塗装の薄膜化・軟化が傾向として挙げられており、弊社はこれらの現状を前提とした、LTP使用時にベストマッチするバフの研究と開発を3年にわたり続けてきました。

｢やわらかいけどコシがある｣

この相反したキャッチフレーズは、開発を進めていく中で得られた多くの検証結果に基づいた開発コンセプトです。例えば、起伏の激しい箇所や逆R部へ追従するやわらかさ、パネル際をテンションを掛けつつ追い込みながら磨ききれるコシの強さ、そしてボンネットフード前R部を磨く際にバタつかないバランス配分の良さといった数多くの検証結果を整理して集約した表現です。このキャッチフレーズを基本ベースとして、下記5項目に着目ポイントを絞り込み、更に開発を進めていきました。

• 装着機器（主にLTP）と研磨剤（コンパウンド）それぞれの効果を効率よく引き出す
  “道具”としての基本性能を備える
• R部、逆R部にも追従する柔軟性を保つ
• エッジやパーツ際、細部への追い込みにも適切な圧をかけながら磨ききることができる
• 低速、高速等、速度に囚われないバランス性能
• 上記の性能に耐久性を備えた設計

多角的に検証を繰り返して試作を重ねていく中で、梳毛の風合いを損なわず1本ずつに特殊二重加工を施して、梳毛間の空気層を保つ世界初のボアスタイル「AirFreed製法」。バフ中心部の応力を緩衝・分散する「FreedHole」（※特許出願中）と2つの核心となる技術を導き出しました。また、構造においても長年培ってきた開発の経験と知識を生かし、素材から検証して理論的観点のもとに設計しています。機能性と耐久性を高次元で両立した二層構造を採用したタイプや、計算されたテーパードバランスとともにLTPに最適化したMOLT製品ラインの誕生に至りました。